血統の世界について


クワガタを血統で呼んだり、管理するのはどうしてして始まったのか? そのルーツを探る。

@ 古くからあった外国産クワガタの血統
1998〜1999年に、インドアンテのK血統と呼ばれるものが巷で流通していました。
このK血統とは、クワショップクワガタコバヤシさんの血統で 当時インドアンテの入荷が日本にまったくない状態でした。
このアンテは、内歯が上についていたインドアンテの特徴を持ったものでした。 人気でしたが当時10万以上だったと思います。

1998〜1999年頃にK血統は、累代を繰り返して、F6やF7の累代個体が出回っていました。
【当時のNesw】
1999年5月9日日刊県民福井新聞掲載  オオクワ80mm時価1000万 福井県Sさん これが東京の方が買ったと噂あり
1999年4月80mmオーバーのクワガタがTVで紹介(ヒラヤマオオクワ所有)

A インドアンテの入荷がなかった本当の理由
当時、タイ・ラオスアンテの入荷があったのですが、インドやネパールのアンテの入荷はありませんでした。
その理由は、1992年頃にインドにアンテを買い付け(もしくは採集)に行かれた、ある業者の方がインドの甲虫を持ち出ししようとして、税関で逮捕、そしてインド政府に拘留されたそうです。
実に6年間拘留されたそうです。(巷の噂で事実かどうかの確証はありませんが)

業者が捕まって、牢獄に入ったという噂が出たため、他の業者が怖くなりインドに買い付けに行かなかったためという事です。
実際に、入荷がなかった訳ですから、捕まったかどうかは定かではありませんが、買い付けに行ってないことは事実です。
しかし、裏ルートで入荷したなんて噂もあり、タイガーヒル産が出回ってたと話を聞いたことがあります。

巷の疑問 累代の進んだクワガタは卵を産まない。
F5ぐらい累代が進んだクワガタはなかなか子孫を残すことが出来ないと言われます。

それは事実なのです!!  

インドアンテの入荷が止まっていた当時、累代の進んだインドアンテを入手しブリードにチャレンジしましたが・・・見事失敗 高額なお金が〜 _l ̄l○lll ガクッ
知り合いのクワ仲間にもいろいろと話を聞くとやっぱり累代の進んだインドアンテはブリードに失敗したそうです。成功しても採卵が数個だけだったとか・・・
それから数年後にワイルドのインドアンテが日本に入荷しだしたので、高額だったにもかかわらず、こりもせず購入 (笑)  その結果は、爆産と・・・
まったく同じセットで、ワイルドが産んだと結果を見たり、同じくクワ仲間達も採卵に成功した話を聞くとやはり累代の進んだクワガタはなかなか子孫を残せないということが判明しました。

 

B 国産オオクワの血統
2000年前後には、すでに血統についての考え方は国産オオクワにありました。 現在でも有名な森田血統・元木血統は有名ですよね。
元木さんは、国産オオクワのホワイトアイの固定に成功され、森田さんは形の良いオオクワの累代を作り上げました。
両人が、まだまだ血統固定を研究されている時(1995年前後) 先に有名になったのは平山さんという方でオオクワ取り名人としてテレビメディアで紹介されていました。
平山さんが採集したオオクワの累代がヒラヤマオオクワとして流通していたと思います。 血統の走りかもですね。
その後、クワガタブリードの世界では菌糸瓶の開発が進み ヒラヤマ菌糸瓶が有名でした。

C アンテブームの到来
1998年辺りから、マレーアンテが出回っていましたが、まだまだ有名でなく 超高額な設定ではありません。とはいえタイ・ラオスアンテよりはるかに高かったです。
マレーアンテは、内歯がタイ・ラオスアンテと比較するとがっちりした作りでしたが、70mm未満の個体が多くて特徴差が判りにくくて、まだまだ人気になることはありませんでした。
1999年頃から、ベトナムアンテ・中国アンテと新産地の入荷が続々とありましたが、タイ・ラオスアンテと顎の形状がそれほど変わるものがなく
人気になることは、ありませんでした。個体差ですごい中国アンテも入荷してました。

中国アンテ

そこに、新産地の入荷があり!! ネパールアンテの入荷!! なんとインドアンテの様に内歯が上に付く個体で明らかにタイ・ラオスと違うことでブームになりました。
親個体の販売はなく、累代幼虫の販売で・・・ 1頭 2〜3万で流通!!
ネパールアンテ人気で、その他のアンテも人気にあやかり高額になって、もちろんマレーアンテも元々顎に特徴があり、やはり異常人気になりました。


ネパールアンテ

an-4.gif (11516 バイト)    某関西大手クワショップの特売で、目玉で販売されてた
   F-1成虫ネパールアンテの値札!!

 

D 2000年前後 インドアンテブーム最高潮 !!
長く日本に入荷がなかった、インドアンテがついに入荷し始めます。 もちろん内歯の上がった個体がぞくぞくと!!
ネパールアンテの場合は、幼虫の流通が一般的でしたが、インドアンテは入荷個体も多く、は親での流通でした。
なんと大型であれば、1ペア50〜70万とかの高額にも関わらずバンバン売れていたようです。

インドアンテ


もともと日本でブリードされてたインドアンテK血統は累代が進み、産卵しなくなっていました。(同一血統での累代が原因かも)
しかし、インドアンテは産む産む 聞いた話しでは1♀が200頭の幼虫を産んだとも聞いています。 普通に75〜100頭は産んでいたようです。
この時期は、インド・ネパールアンテに血統名を付けて販売されていた記憶はありません。

E インド・ネパールアンテの偽者疑惑
タイ・ラオスの♀に、インド・ネパールアンテの♂を交配させた幼虫が流通していたと、中には♂♀ともタイ・ラオスアンテの幼虫をインド・ネパールアンテで販売していたとう話しが聞こえてきました。
しかも、羽化個体のサイズが70mm未満だと内歯も下に付くため、見分けも付かなくて、また大型サイズが出て内歯が上に付かなくても、
ワイルドの♂の持ち腹の子供だから、個体差だと思いますと一言で問題解決となってました。

F 証明カードブーム(2000年頃当たりから)
アンテブームにより、素人ブリーターの増加や幼虫の偽者疑惑の販売を回避するために、当時直接輸入できる有名ショップの方が、証明カードを親に添付して販売を開始されました。  
有名ショップですので、偽者という心配はもちろんあません。
また、当時直接輸入できるショップから卸されたショップがその子供を証明するためにF-1カードも一緒に卸されていました。  
それらを購入したブリーダーが、購入したカードをコピーして幼虫に添付して販売していました。

有名ショップカード

G アンテブームのかげり
ワイルドのインドアンテが容易に産卵するということで、市場に一気に流通したところ辺りから、価格下落で人気も下落したと思われます。
多くのブリーダーが一角千金を目指して、少し遅れてWildの親を購入(20万前後に下がった時点)やF-1幼虫を購入して、その子供を販売するため親にした時には、すでに売れなくなっていました。

H アンテブームの人気を再燃させるために
インド産アンテのタイガーヒル産・ネパールアンテ産カトマンズ産と、採集地をどんどん細分化し、ぞくぞくと新産地の入荷!!
しかし、世界地図で調べてみると、クワガタが生息しそうにない場所の名前を産地にしてたり、実際採集できる山の名前が産地名
そしてその山の裾野にある小さい村の名前が産地名とか、あの手この手で新産地として入荷していましたが、いかんせん
全体流通量の前に再燃することはありませんでした。
一部のアンテマニアの方は、全産地制覇なんて別の目的になったりしてましたね。 まあ価格も手ごろでしたから出来ることかもです。

I クワガタブームは、次々と人気種が出てきて
アンテブームの次は、中国ホーペ(ホーペ平成8年型(1996年)が有名)に   そしてホーペ人気から少し遅れて、国産オオクワの阿古谷産(2002年頃から)がブームとなりました。
もともと国産オオクワは、佐賀産や能勢産の顎の形が良いと人気がありましたが、実際は個体差程度のものだったかもです。

J 阿古谷産人気と秘密
2006年にも人気の種で君臨している、国産オオクワの阿古谷産の人気は息の長いものです。
近年では、特に極太が累代固定され、○×血統ととして 高額で取引されています。
阿古谷って場所は、本当に小さい谷間がある山の頂で、どう考えても沢山のオオクワが採集できる場所ではありません、阿古谷の地名が有名になったため、山の所有主に断りもなしに伐採と倒木と荒れ放題と聞きます。 とても悲しい出来事ですね。 すでにワイルドは絶滅かも
たまたま、阿古谷で採取したオオクワのF-1親の顎が極太(WILDは小型だと思います)で、それが他の国産と見比べてると極太がはっきり現われていると言うことで人気の種になっています。
但し、オオクワ全体のバランスがどうかという意見もあります。

K クワガタ異常加熱人気が落ち着いて
黒いボディのクワガタは、新しい種もなく、産地も出尽くしてしまいました。
そこで次に出てきたのがオリジナル血統を付けたクワガタ達です。 大型・極太形のクワガタにショップがつけたショップオリジナル血統名から、有名ブリーダーが付けたオリジナル血統名や、普通のブリーダーがホームページで命名した血統名までと、氾濫している状態です。
しかも、最近は血統名だけが一人歩きして、○×血統っていったい誰が命名したのかも判らないって状態になってます。

血統のまとめ

血統人気とは、同種のクワガタ(黒虫)の顎に特徴が顕著に現われているものが人気!!
アンテは、ヒマラヤ山脈系アンテの内歯が上に付く特徴の個体・マレーアンテの内歯が厚い個体と、
一般的なアンテと比べて、一目見て比較できる個体だと言えます。
マレーは一目で判別できる個体は少ないです、なぜならマレーWildの遺伝子が大型化しにくいため70mmUP
が難しいためです。
国産オオクワ阿古谷産も顎が極太形状で、他産地と一目見て比較できる個体と言えます。
白目・赤目・色虫のブルー・ブルーヘラクレス世の中には一目みて区別できるものが人気ですね。
(雌雄同体もかも)
これらの一目見てわかる個体特徴を固定した方が血統名を付けたと推測できます。
ブルーアイなんて疑わしきもありましたし、過去には台湾オオクワと国産オオクワを交配させたとか・・・  


噂話は数え切れない・・・